HR業界の営業マンがあれこれ書いていきます

仕事とかキャリアとか趣味とか

9ヶ月ぶりに達成した

営業マンは大半がそうだと思うが、我々には月々の売上目標が課される。別に未達だからといって殺されるわけではないが、査定にだって響くし、職場での居心地は悪い。自分への自信も失う。

 私の場合もここ9ヶ月くらい未達が続いており、本当に苦しかった。真剣に向いていないと思って転職も考えたし、病みすぎて心療内科に行った方がいいかなと思っていた。そんな状況下だったので、4月は達成ができて本当に良かった。

 未達人材だった自分が何を変えたかといえば、まず「量」が圧倒的に増えた。上司の判断が大きかったが、「お前は場数が圧倒的に足りていない。まずは場数を踏んで成長しろ」ということで、優先的に案件を割り振ってもらった。

 ということで、ここ最近はかなり忙しくて、朝6時起きで7時に出社、昼飯を食う時間もなく、22時過ぎまで働いて退社という感じだった。1日に栄養ドリンクを3本飲んだ日もあったな。

 そんなこんなでパワープレイで達成した感じだが、しばらくはこの働き方を続けることになると思う。まだ20代ってことで無理の利く年齢だし......。でも1年目〜2年目をこのペースで働いていたら、また違ってのかなという気がしなくもない。

 元リクルート執行役員で現スタートアップ経営者の須藤さんはこんな記事を書いている。

sudoken.hatenablog.com

今30代で第一線で活躍し、凄まじい活躍をしてる人の話を聞いてみると

ほぼ100%、皆様最初の3年が勝負だと言っています。

というのも、3年で突き抜けてしまえば、仕事の機会が圧倒的に増えます。

そうすると、経験や場数で更に差が広がっていきますので

追いつくことはかなり難しくなります。

 

じゃあ3年で突き抜けるにはどうしたら良いか? 

最初の3ヶ月でスタートダッシュし、半年経過で圧倒的に成果を出す。

1年目の成果にこだわりつくす。

ということじゃないでしょうか?

 

で、2年目はそれを当然上回る。

3年目は3年間の区切りの集大成として仕上げる。

そんな感覚で仕事に徹底的に向き合うということが重要だと思います。

 

その過程で、とても大切なのが自分の中での

「仕事に対する哲学」

を3年間で作り上げるということだと思います。

 自分の場合は入社してからの立ち上がりはだいぶ遅くて、そこまで仕事に真剣に向き合ってこなかった。量もこなしてなかった。たぶんそれは仕事に真剣に取り組むけど、結果を出せないイケてない現実に直面する強さがなかったからだと思う。

 そのせいで減給とか降格とかいろいろあって、でも最近は周りにも恵まれて、「やる気が出ねえ」とか言っている暇もなくなって、ようやく仕事に真剣に向き合えることができました。うん、3年経っての成長がその程度でした(笑)。

 そうそう、初年度ということで営業部長とも面談をして、「達成できないのが憂鬱で、もうやっていく自信もないっす」みたいな話をしたんだけど、部長は、

「もちろん売上も大事だけど、そこまで気にしなくていいよ。自分の成長とお客様のことだけを考えてまずは仕事してみたら?成果は後から付いてくるよ」

「たしかにうちみたいな営業会社だと、お前みたいな内向的なやつは異端児で、成果が出せないのもわかる。でも異端児が成果を出せる組織は強い。だからこそお前には活躍してほしい。そして活躍させるのが俺ら管理職の仕事だと思う」

と言ってくれて、単純に救われた気がした。

 これからの仕事人生で漢方みたいに効いてくる面談だなって思った。ま、頑張ろ。

書評「何者」(著)朝井リョウ

今更感はあるけれども、直木賞を受賞した朝井リョウの「何者」を読んだ。これは就職活動に取り組む5人の大学生を描いた小説だ。就職産業に従事する人間として、やはり書評を書いておかねば、ということで綴っていく。※残念ながらネタバレありだ。

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

 

 さて、主要人物は5人。

・拓人:演劇サークル出身で他者分析が好き。つねに他者を冷笑的に見ている。物語は拓人の一人称で進む。

・光太郎:バンドのボーカルをしている。明るく、空気が読める。

・瑞月:留学経験者で光太郎の元カノ。複雑な家庭事情を抱える。他者への気配りがすごくデキる子。

・理香:同じく留学経験者。瑞月よりもさらにアクティブで学園祭の実行委員や海外ボランティアにも積極的に取り組む。就職活動にも一番熱心。いわゆる意識高い系。

・隆良:理香の彼氏。美術館でアルバイトをし(本人は「仕事」と呼ぶ)、アート関連のコラム連載も手がけている。会社員は合わないと嘯き、就職はしないと公言しているものの、陰ながら就職活動に取り組む。

普通に大学に入って就職活動をした人なら、「あーこんな人いるいる」ってなる描写の連続だ。誰も相手にしないのに、安直な就活批判を続ける隆良。いろんな肩書を並べた名刺をOB訪問で配り歩く理香。これも早稲田でダンスサークルに入って就職活動も経験した朝井リョウならではだろう。

その一文一文が、「もうやめて!読者のライフはゼロよ!」ってくらいぶっ刺さってくる。休憩を入れながらじゃないと、メンタルがやられてしまって読めないかもしれない。それくらいに登場人物の言動は痛々しくも、過去の自分を想起させるのだ。

瑞月と光太郎が内定を獲得したことを機に5人の関係性は徐々に変化していく。2人の内定先の悪評をネットで検索して安心感を得ようとする拓人と理香。

さらに拓人の内面も理香によって暴露される。実は拓人は1年目で就職活動に失敗しており、2度目の就職活動に臨んでいたのだ。ツイッターの裏アカウントも保有し、周囲を嘲笑うツイートまで繰り返していた。しかし、分析に酔っているだけで、何の努力もせず、ただ何者かになれるだろうと軸もなく就職活動に取り組んで内定が出ない拓人。

そんな拓人に理香はこう言う。

自分は自分にしかなれない。痛くてカッコ悪い今の自分を、理想の自分に近づけることしかできない。みんなそれをわかってるから、痛くてカッコ悪くたってがんばるんだよ。カッコ悪い姿のままあがくんだよ。

そこで拓人ははじめて、自分の痛さを認識する。拓人に共感をしながら読み進めていた我々読者も同様に心をエグられるのだ。朝井リョウ、恐るべし。

最後に、若干の救いを持たせて物語は幕を閉じる。とある企業の面接で、拓人はこう話す。

「長所は、自分はカッコ悪いということを、認めることができたところです」

僕は、なんとか志望の企業に入社することができた。でもそれで憧れていた「何者」かになんてなれなかった。カッコ悪い姿のままあがいていくしかないのかもしれない。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

最近読んだ本

最近読んだ本の紹介をしていく。

 

(1) 「武道館」(著)朝井リョウ

武道館

武道館

 

大学生のときに「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、「何者」で戦後最年少で第148回直木賞を受賞した気鋭の若手小説家、朝井リョウの小説。武道館LIVEを目指すアイドルグループの物語だ。握手会券付きCD、恋愛タブーなど現代のアイドル像を映し出す様は自身がハロプロファンである朝井リョウならでは。

この作品のすごいところは、中盤までは割りと普通。だが、ある「どんでん返し」をきっかけにストーリーは急展開を迎える。そこからは「選択」が作品の中心的なテーマになっていく。心が揺さぶられる現代小説だ。是非読んでみてほしい。

 

(2)一九八四年(著)ジョージ・オーウェル

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 もはや名作すぎて解説の必要はないかもしれない。ビッグ・ブラザーという独裁者が支配する全体主義社会を描いたSFだ。ディストピア小説の走りとも言われる。トランプ政権誕生によってさらに注目を浴びたとも聞いている。独自のカタカナ用語がたくさん出てくるので、決して読みやすくはないのだが、教養として読んでおきたい1冊だ。

 

(3)21世紀の薩長同盟を結べ(著)倉本圭造

21世紀の薩長同盟を結べ (星海社新書)

21世紀の薩長同盟を結べ (星海社新書)

 

 まず著者の経歴がぶっ飛んでいる。京都大学を出てマッキンゼーに就職後、日本の暗部を見ようと訪問販売やネットワークビジネス、ホストクラブ、新興宗教に潜入し、「生きている日本人のリアル」を見たそうだ。そしてグローバル標準を標榜するマッキンゼーとは対象的に純和風のコンサルティングを展開する船井総研に入社し、今は独立して個人相手の「人生戦略コンサルティング」を行っている。

この本はそんなグローバル標準から日本の暗部までを知る著者の日本経済への提言書だ。処女作ということもあり、荒削りな印象を受けるが、個人的には結構好き。簡単にまとめると、マッキンゼー的なグローバル標準だけが素晴らしいわけではなく、大器晩成型や確実安定型がいてこそ健全。この両者が連携をしていこうではないか、ということを説いている。

 

最近読んで面白かった記事

読んで面白かった記事をまとめていく。

 

(1)

globalbiz.hatenablog.com

この方のブログは結構好きで、よく読んでいる。お会いしたことはないんだけれども、こういう時期を逃げずに乗り越えた方って、只者ではないオーラを放っているし、懐の深さと凄みを持っている気がする(妄想です)。Perfumeを聴きながら走っている箇所とか特に好き。自分もかくありたいと思う。

 

(2)

ameblo.jp

大手の人材紹介会社に勤務されている方のブログ。同業界なので、ちょくちょくチェックしている。タイトルである「どうして成長し続けなければならないの」に対して、一般化された明確な解を述べているわけではなく、あくまでブログ主の思考をつらつらと綴っている記事である(批判しているわけではない)。

誰かを救いたいのなら、やっぱり私は成長しなければならないし

その目の前の積み重ねが、夢にも繋がってくるのだと思う。

という箇所はグッとくる。

 

(3)

chainomu.hateblo.jp

元水商売で今は広告業界で働かれている方のブログ。この方は文章力がアマチュアの域を脱している。まあ読んでほしい。人生の儚さを感じる。

 

(4)

hiko1985.hatenablog.com

乃木坂46伊藤万理華の「はじまりか、」というMVの解説記事。これがもうすんばらしい。私はHKT48のファンなのだが、このMVだけは全てのアイドルファンが共感すると思う。アイドルに興味のない方からすれば、アイドルとファンって一方向な関係性に映っているのだと思う。現にHKTにハマる前の私がそうだった。でもそうではなくて、アイドルはファンの応援に励まされることもあって、一歩一歩前に進んでいく。双方向な関係性なのである。それを示したこのMVと解説記事。すんばらしい。

(5)

forbesjapan.com

これは仕事関係。最高人事責任者をCHROと呼称するが、まだまだ浸透はしていない気がする。CEOやCFOの方が断然メジャーだよね。でもHR業界の隅っこにいる自分としては、HR機能の重要性がもっと世間に知られるようになるといいなと思う。

そんな感じ。

 

 

グロービスを受講してきた

グロービスというのは住友商事出身でハーバードMBAホルダーの堀義人氏が設立したビジネススクールだ。

ビジネススクールでは一般的には経営戦略、HR、マーケティング、会計、財務などを幅広く2年間で学ぶ場所だが、グロービスでは1科目から受講可能だ。

私はHRの知識をもっとつけたいという想いから、グロービスの「リーダーシップと人材マネジメント基礎講座」を受講した。入学金込みの授業料は14万円程度、隔週で全6回の講義があり、それなりにヘビーな課題が出され、勉強会も自主的に開催される。

gms.globis.co.jp

「リーダーシップ」を扱っているということもあり、私が受講したクラスは全24名、30代〜40代の課長クラスもしくは課長一歩手前という受講生が多かった。半分くらいは社費だったと思う。20代の若手は少数派だ。

当初はついていけるか不安だったが、予習・復習をしっかりしていれば、問題はなかった。修了後に成績が出るが、現に私は一番高いA評価だった。なので若手であってもHRに少しでも興味があれば積極的に受講すべきだと思う。

このクラスで学ぶ学問領域は2つあって、組織行動学(OBH)と人的資源管理(HRM)だ。OBHは人や組織に影響を与える個人の取り組み、HRMは人や組織を動かしていく仕組みを指す。具体的に、OBHではエンパワメント、モチベーション理論やキャリア理論、プロジェクトマネジメント、HRMでは組織構造、人事制度(採用/配置/評価/報酬/育成)、組織文化「ヒト」に関わるマネジメントはいずれが欠けてもダメで、両輪でないといけない、ということを強く学んだ。

講義はケースを題材としたディスカッションを中心に進められる。私が受講した際は、サントリー武田薬品工業、ヤフー、日本電産コパル日本通運ヤマト運輸など実在の企業を扱った。

全6回の講義を通じてHRに関する知識を幅広く習得することができる。私自身、講義を通じて視座がグッと上がったと感じている。人材紹介会社に勤めていると(当然ながら)「採用」に目が行きがちだが、顧客の置かれている環境を意識しながら会話を進めることができるようになった。仕事への姿勢も変わったと思う。

なぜ新卒で人材紹介会社に入社したか?

さて、なぜ新卒で人材紹介会社に入社したのかということについて書いてみようと思う。私の当時の就職活動の軸は「企業の根幹に携わって成長を支援したい」ということだった。

私は商学部で「アントレプレナーシップ(企業家精神)」という、やや毛色の変わった学問を専攻するゼミに所属していた。アントレプレナーシップというのは非常に学際的で、経営戦略、ファイナンス、組織論などの学問領域が複合的に絡まりあった分野である。

なので、それらの分野の本を輪読する傍ら、企業家やベンチャーキャピタリストにインタビューをして論文を仕上げるというような、決して華やかとは言えないけれども、楽しい学生生活を送っていた。

それらの学問経験から、企業の活動の根幹には「人」と「金」が欠かせないという極めてシンプルな事実を改めて認識するに至った。

そこで、いずれかに関わることのできる仕事であれば楽しいだろうなと思った。

人材紹介や研修会社、人事コンサル、銀行、証券、投資銀行、VCなどに焦点を絞った。説明会はもちろん、OB訪問やインターンにも積極的に取り組んだので、模範的な就活生だったといえるかもしれない。ミーハーな就活生でもあったので、大人気の総合商社なんかも面接に行ったが、本気ではなかったので、すぐ落とされたのはいい思い出だ。

結局、一番内定が早く、かつ雰囲気も良さそうだということで今の人材紹介会社に入社することにした。

 

 

自己紹介

ブログを開設してみた。

 私は2015年3月に大学を卒業後、人材紹介会社に入社し、現在4年目。主に法人の中途採用支援(という名の営業活動)を中心としたキャリアを歩んできた。これからもHR(Human Resource)分野でキャリアを積んでいくつもりだ。

このブログでは仕事の学びや悩み、キャリア、趣味(サッカー・アイドル)、読んだ本の感想等をゆるく書いていこうと思う。